「なぜ抜歯になったか」が次の治療につながります

むし歯、歯周病、歯の破折、外傷など、歯を失う背景は一つではありません。先天的に永久歯がない場合もあります。欠損部を補うだけでなく、残っている歯にも同じ問題がないかを調べます。

すでに抜歯した歯の原因が分からない場合は、以前の説明や治療歴を覚えている範囲で教えてください。原因を一つに決めつけず、今のお口の状態から確認します。

むし歯が原因だった場合

食習慣、清掃しにくい場所、被せ物の周囲、唾液の状態などを確認します。インプラントに置き換えても、残っている天然歯のむし歯リスクがなくなるわけではありません。治療と並行して、歯を守るケアを考えます。

歯周病が原因だった場合

歯周病は、歯を支える組織に関わる病気です。インプラントを検討するときも、残っている歯の歯周病や清掃状態を評価し、必要な治療・管理を先に行うことがあります。

喫煙、糖尿病なども含めて確認します。インプラント周囲の炎症を完全に防げるという意味ではありませんが、治療前からリスクを把握しておくことが大切です。

歯の破折が原因だった場合

歯の残り方、過去の根の治療、噛み合わせや食いしばりなど、関連する要因を診察で確認します。歯が割れたことだけで噛む力が原因と断定することはできません。人工の歯の設計や管理にもつながる情報です。

残せる歯は、残す方法も検討します

抜歯が必要かどうかは、歯の保存の見通しと治療の負担を比べて判断します。インプラントを入れること自体を目的に、保存可能な歯を抜く計画は立てません。診断に迷いがあるときは、他の意見を聞く選択もあります。